文化庁選定保存技術国庫補助事業「平成29年度茅葺きフォーラム」に参加させて頂きました!
今回で第21回目となる、このフォーラムは久美浜の「安養寺」で行われました。
安養寺では、現在中級者研修が行われています。
講師の山城萱葺の山田さんを始め、葭留(滋賀)の坊野さん、大西茅葺(大阪)の余宮さん、そして美山茅葺(京都)の大下倉さんの三人の研修生によって30年ぶりに葺き替えられています。
二日目は ITS Conferenceの場で参加国のデンマーク・ドイツ・オランダ・日本・南アメリカ・スウエーデン・イギリスの茅葺き職人たちが自国の茅葺き事情をプレゼンテーションしました!
日本からは塩澤さんが日本のトタン茅葺きについて発表されました!詳細は後に更新しようと思います!
これから茅葺きオリンピックが始まります!
世界中の茅葺きに関わる人々が集まり、情報共有、学習、親睦を深める場としてITS(International Thatching SocietyConference 2017 UK)があります。
今回ITSに参加させて頂くこととなり、UK Southamptonへやって参りました!
ITSの加入国は、イギリス、フランス、スウェーデン、デンマーク、オランダ、南アフリカ、そして日本です!
多国籍な茅葺きに触れ、吸収し、そして日本の茅葺きの良さを改めて知りたいと思います!
世界中の茅葺きに関わる人々が集まり、情報共有、学習、親睦を深める場としてITS(International Thathing Society conference 2017 UK)が年に一度開催されます。
今回ITSに参加させて頂くこととなり、イギリスのイングランドへやってまいりました!
ITSまでの、始めの5日間は茅葺き職人のRogerさんとIreneさんのお家でホームステイさせて頂きました!
場所はロンドンから北へ車で二時間ほどのRiseleyです。
日本からRogerさんのお家に到着したのは夜遅く。ご挨拶のハグをして、明日の朝、Rogerさんのお家の茅葺き屋根を見るのを楽しみに休みました。
お盆明けから、美山町では北村と大野地区の2現場の葺き替え工事が始まっています!
今回は北村の現場をお伝えします!
北村の現場は重要伝統的建造物群保存地区に指定さてた「かやぶきの里 北村」内に位置しています!
奥観光の方が歩いているのが見えますね!
南丹市 さくら楽習館「歴史講座」に参加させて頂きました。
8月21日に日吉郷土資料館で南丹市主催のさくら学習館「歴史講座」が開催されました。
普段は職人の仕事が主ですので、人前でうまく話せれるか不安でしたが ^^;
当日は天候にも恵まれ午前・午後の部と合わせて25名に参加させて頂きました。
せっかく足を運んでくださった皆様に何を話そう・・・
いろいろ迷いましたが、やはり職人ならではの話を聞いていただこうと準備を進めていきました。
8月19日・20日・21日と茅葺きの里見学研修会に参加させて頂きました!
第五回は四国の愛媛県・高知県・徳島県を巡ります!
本当に充実した内容で、四国の風土豊かな景観、そして参加者や地元の人々の出会いに、感動しっぱなしの見学研修会でした!
参加していた中で印象に残った「茶堂について」「井内集落の棚田と落合集落の段々畑」「現在の茅場」の
大きく三点にまとめてお伝えできればと思います!
先ずは「茶堂」について!
研修の1日目は愛媛県西予市旧城川町から東温市井内町、高知県の梼原町まで茶堂を巡りました!
「茶堂」とは、道沿いに建てられた四方7尺ほどの茅葺き屋根の建物で、通行人や野良帰りの人々が自由に使える休憩処として利用されてきました。
現在は、西予市が最も多く残っていて、約50棟の茶堂が残っています。その内茅葺きの茶堂は17棟です。
「このたび、年明けをさせていただいた小林です。
先日は、お忙しい中にもかかわらず年明け式に来てくださった皆様、ありがとうございました。
たくさんのお祝いのお言葉を頂き、とても嬉しく感謝しております。
この年明けをまた新たな出発として、これからも技術を磨く努力を積み重ねていきたいと思っています。
これからもどうぞよろしくお願い致します。」 小林正之
7月16・17日の二日間にかけて
滋賀県立大学地域文化学科の「男鬼楽座」の茅葺き屋根葺き替えワークショップに参加させて頂きました!
「男鬼楽座」の活動は、
彦根市男鬼町にある大久保邸を対象に、茅葺き屋根の葺き替え、また茅刈りのイベントを行い、村おこしを進められています!
現在、男鬼町は無人の集落となっていて、現存する民家8棟あります。
その内の1棟である大久保邸は「男鬼楽座」の活動によって維持され、現在も茅葺き屋根として残っています!
(下写真:大久保邸の前での集合写真)
前回のブログにて現場見学会の様子を書かせていただいた、
滋賀県多賀町胡宮神社社務所の茅葺き葺き替え工事が、今週末をもって完工します!
完工間近に現場へ!
素屋根をくぐって中へ入ると立派な棟の姿が!
徳島県東祖谷にある落合集落へ視察に参りました!
落合集落は東祖谷の中央に位置し、祖谷川と落合川の合流地点の山の斜面に沿って広がる集落です。
江戸の中期から明治期にかけて造られた斜面に建つ民家や石垣は独特な工夫があり歴史的価値が高いもので2005年に国選定重要伝統的建造群保存地区に選定されました。
指定を受けた中では最も急な斜面にある山村集落とされています。
2017年6月17日18日に第8回茅葺フォーラム岩手県北上大会が開催されました!
茅葺きフォーラムは8回目を迎え、全国から茅葺きに関わる様々な分野の人々が集まり、情報交換・親睦を深める場です。
今回の議題は「これからの民家園を考える」
岸本章さんの講演「世界の民家園」をはじめに、
「みちのく民俗村(岩手県)・遠野ふるさと村(岩手県)・福島市民家園(福島県)・日本民家集落博物館(大阪府)・長屋門公園(神奈川県)・南部茅の生産について(岩手県)」の事例発表によって、
世界のそして日本の民家園の成り立ち、各地の事例、展示内容の視点の置き方、利用方法の展開、ランドスケープの工夫、新しい茅の生産方法などの情報共有が行われました。
その後、学者・職人・学生・などの分野・年齢を問わず、これからの日本の民家園をどのように維持していくべきなのか、また事業としての改善策などの意見交換があり、150名の参加者が民家園のこれからを考える貴重な場となっておりました!
現在、滋賀県犬上郡多賀町敏満寺にある胡宮神社社務所にて茅葺工事が行われています!
6月3日は社務所の現場見学会。地元の方々が多く参加されました。
下の写真は長野専務が茅葺き使う道具を説明しています。
その他にも、
茅葺屋根の構造がわかる屋根断面様子
雨水が流れる茅葺屋根の仕組み
針取りのデモンストレーション(茅を固定するための縄を針で屋根の外側から内側にさし、屋根裏でそれを受取って屋根の外側に返し、縄を垂木に縛り付ける作業)
など盛りだくさんの内容でした!
「美山かやぶきの里」がある美山町北村は1993年12月に重要伝統的建造物群保護地区に選定をされました。50戸中38棟が茅葺き屋根として現存し、伝統的技法や歴史的景観の保存度が評価されています。
選定をされた当時、北村では(国からの補助金によって)屋根の葺き替えが盛んに行われました。そして24年がたった現在、村全体として、屋根の葺き替えの時期を迎えています。
そこで今回、北村の茅葺き屋根の状態を調査し、1棟ずつ面ごとに吹き替え時期の検討を行いました。1棟でも方角や日当たり風通しなどによって、面ごとに吹き替え時期が異なってくるため、細かく葺き替え時期を決定していきます。
こうすることによって、葺き替えのスケジュールが明確となり、材料となるススキの準備など、茅葺き屋根の保存修理の改善に努めます。
岡
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