第8回茅葺きフォーラム岩手県北上大会

2017年6月17日18日に第8回茅葺フォーラム岩手県北上大会が開催されました!

 

茅葺きフォーラムは8回目を迎え、全国から茅葺きに関わる様々な分野の人々が集まり、情報交換・親睦を深める場です。

 

今回の議題は「これからの民家園を考える」

 

岸本章さんの講演「世界の民家園」をはじめに、

「みちのく民俗村(岩手県)・遠野ふるさと村(岩手県)・福島市民家園(福島県)・日本民家集落博物館(大阪府)・長屋門公園(神奈川県)・南部茅の生産について(岩手県)」の事例発表によって、

世界のそして日本の民家園の成り立ち、各地の事例、展示内容の視点の置き方、利用方法の展開、ランドスケープの工夫、新しい茅の生産方法などの情報共有が行われました。

 

その後、学者・職人・学生・などの分野・年齢を問わず、これからの日本の民家園をどのように維持していくべきなのか、また事業としての改善策などの意見交換があり、150名の参加者が民家園のこれからを考える貴重な場となっておりました!

夜からの情報交換会は、「みちのく民家園」の中で行われ、茅葺きの民家園をバックに芸能公演の「鬼剣舞」を見ることができました!

また美味しい日本酒と北上のお料理に舌鼓しました。

このフォーラムは茅葺き職人が全国から集まる顔合わせの場でもあり、貴重な機会です。

皆さんとの顔合わせを兼て壇上でご挨拶させて頂きました。

 

そして!この会で「日本茅葺き文化協会茅葺き職人分科会」の発足のご報告がございました!

 

日本茅葺き文化協会茅葺き職人分科会は以下の目的と事業を行います。

「茅葺き職人が相互に交流と研鑽につとめ、技能の継承と向上を図り、後継者の育成を図ることを目的とする。」一般社団法人日本茅葺き文化協会 第8回通常総会 資料p13より引用

「茅葺き職人の技能の研修と検定・茅葺き職人の育成とプログラムの開発・茅葺き職人名簿の作成・茅葺き技能の記録、資料、教科書の作成、出版・茅葺きの新しい技術の開発・茅葺き技能に関する普及啓発・その他茅葺き技能の継承と向上に係る事業」同上より引用

 

茅葺き職人は郷土性が強いなどの様々な理由から、全国的な規模での茅葺き職人の会が今まで発足されませんでした。

職人の技術の継承につながったり、また一般の方に対しての茅葺きの窓口の機能をもった会として、悲願の発足とお聞きしました!

この会の発展と継続を願って、ここに告知させて頂きます。

二日目の参加できませんでしたので、フォーラム前に一足お先に「みちのく民俗村」を見学させて頂きました!

 

「みちのく民俗村」は岩手県の里山に囲まれた自然の中に北上川流域の茅葺屋根の古民家10棟が点在する民家園です。

「みちのく民俗村」は古民家だけの展示だけではなく、園内に水田があったり、地域性のある植物を育てたり、また古民家内で山羊を飼育したりと、全国的に例の少ない周囲の環境も忠実に再現された民家園です。

また、園内には国指定史跡の南部領伊達領堺(間沢挟塚)があります。

天正19年の南部氏と伊達氏の藩領境筋の問題で争いとなったのをきっかけに、両藩主役人の立会いで120余りの大塚と多数の小塚、そして重要箇所には塚を築きました。

園内の塚は間の沢と呼ばれ国境塚が現存するところは大変珍しいといいます。