滋賀組 胡宮神社社務所完工

 

前回のブログにて現場見学会の様子を書かせていただいた、

滋賀県多賀町胡宮神社社務所の茅葺き葺き替え工事が、今週末をもって完工します!

 

完工間近に現場へ!

素屋根をくぐって中へ入ると立派な棟の姿が!

 

 

元々は胡宮神社社務所の茅葺き屋根は上からトタンが被せられていました!(下の写真がトタンを剥がす前の写真です)

今回、胡宮神社社務所庭園の保存整備のため、庭園の視点場である社務所の屋根の復元に至りました!

 

このブログでは復元にあたっての要素三点をご紹介します!

 

 

①茅葺き屋根の解体調査について

 

屋根を解体する際に、この社務所の茅葺き屋根がどのようにして葺かれていたのかも調査します。

 

茅葺き屋根の葺き方は、郷土性と時代性によって、材料・技法などの葺き方が違います。

伝統建築の復元を、最善の材料・葺き方によって行うために、事前の現場調査がとても大切です。

 

また、現場の古写真によるリサーチと近隣の住民へのヒアリングも行い、胡宮神社の本来の姿を目指します!(下の写真は解体風景です)

 

 

②建材の再利用について

 

すべての解体を終えた次は、屋根の構造となる屋中や垂などを組み、合掌をし直します。

 

解体時に出た部材は、捨てるのではなく、使用可能なものは再利用します!

古くなってもなお、使用できる部材は、シロアリの被害に会わなかった部材といえます。

それらを引き続き使用することによって、構造材の虫食い被害を抑えることにもつながります。(下写真の黒色の竹が再利用した竹です)

 

 

③新規の材料の使用について

 

胡宮神社社務所の茅葺き屋根には、解体以前ススキという茅が使われていました。

ですが、今回の復元では、ススキではなくヨシという茅を使っています。

 

胡宮神社周辺の滋賀県近江八幡ではヨシの茅場が多く残っており、滋賀県の茅葺き建築にはこのヨシという茅を使用されていることがほとんどです。

 

茅葺き屋根は、気象の悪条件下によって傷みやすく屋根の維持管理が難しいです。

修理や今後の葺き替えを考慮すると、県内で手に入り、耐久性の強いヨシを新規の材用として導入しました。

 

伝統建築の復元は、歴史を残す努力と未来につなげる工夫、両方によって生き続ける建築であるのだと感じました。

 

 

今回書かせていただいた要点はほんの一部です。

たくさんの創意工夫があって葺かれた、茅葺き屋根がこちらです!(上写真)

とても美しいです、、、。

 

全体像は、、、滋賀県多賀町胡宮神社へ!是非足をお運びください!