美山茅葺株式会社

代表取締役:中野 誠

従業員数:12名 

創業:1998年

設立:2007年4月

事業内容:茅葺屋根工事一式

京都府知事 許可(般-29)第34202号

所在地:〒601-0712 京都府南丹市美山町北高倉69

電話:0771-77-0649 

FAX:0771-77-0650

Mail:miyama-kayabuki@canz.zaq.ne.jp

 

<所属団体>

 

・公益社団法人 全国社寺等屋根工事技術保存会

・一般社団法人 日本茅葺き文化協会

・文化財建造物保存修理研究会

・日本茅葺職人連合

・京都中小企業家同友会

・京都市西倫理法人会

 

<資格>

・公社)主任文化財屋根葺士  

・1級建築施工管理技士    1名

 


 

営業理念

社是

 

茅葺きは世界を救う

 

 

経営理念

 

一)先人の知恵と技に感謝し技術を習得、さらに磨き次世代へ引き継ぎます。

一)北村の集落景観や、美しい自然環境を守り、共に栄えつづけます。

一)茅葺き屋根にかかわるすべての人、社員、家族の幸せのため、挑戦し続けます。

 


代表取締役  中野 誠

 1968年生。京都・美山町北(重要伝統的建造物群保存地区)で育つ。

22歳の時、イギリスを訪ねヨーロッパに多くの茅葺き屋根があることに衝撃を受ける。

 平成4年4月、当時わずか3人の茅葺き職人・故野々村猶一師、故山崎辰之助師 (京都府現代の名工)、故山内秀一師(京都府現代の名工)の3人に弟子入り。

 高齢の為、隣町の職人・故久野卓一師、故山形悦治師にも同行。

5年の奉公の後、1年間のお礼奉公。

 その後、岡山県明石屋根工事有限会社・故長崎芳行師(国選定技術保持者)に師事。

 また奈良県・隅田隆蔵氏(国選定技術保持者)、田中正光師に師事。

全国の茅葺きを守るため、世界に日本の茅葺きを伝えるため奮闘中。

 また次世代への継承にも力を注ぎ若手職人を育成中。



ごあいさつ

 

 

思いおこせば、この業界に足を踏み入れ、あっという間に20年が過ぎました。

 

 

始めた時は、20代の茅葺き職人は、全国でも数人でした。美山では50年ぶりの後継者といわれ、またマスコミ等にも取り上げられ自分でもびっくりしたことを思い出します。

 

 茅葺き職人になるまでは、地元の農協に就職しており、「この仕事をやる。」と言った時、今は亡き祖母に「なんでいまさら・・・ やめてくれ!保証もない!雨が降ったらできひん!冬はあかん!飯も食えへん!結婚も出来ひんぞ!頼むから目を覚ませ!」と泣いて反対されました。

 

 それもそのはず。

 

昔の人は、茅葺き職人を卑しい職業と思っている人が多かったのです。それでも「自分の人生、思い通りに生きたい。自分にしか出来ないことをやらねば!これが出来なければ自分は生きている意味がない!!」とゆるぎない自信と覚悟がありました。祖母の言ったとおり、雨降りは休み、冬は仕事なし、金銭的にはかなり苦しかったです。しかし家からの通いだから出来ました。愚痴も祖母が聞いてくれました。

 

 丁稚よりはじめ、若者は自分一人でしたが、1年後大きな転機がおとずれます。自分の住んでいる美山町北が国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されます。

田舎暮らしの本なんかができ、みるみるうちにスーローフード、スローライフなど田舎の時代がやってきました。マスコミに取り上げられたのもこの時期です。街から茅葺き職人になりたい若者も来ました。(3人の弟子は、今も美山で独立してやっております)

 

 親方が高齢でもあったからか、しきりに「一緒にやれる弟子を作れ、一人ではあかん」といわれました。

この時自分は必ず若い者を育てていこうと心に刻みます。

 

 そして冬は美山以外の土地で、茅葺きをやっておられる職人さんのところに押しかけて、一緒に仕事をさせてもらいます。5年後、一人前に認めてもらえる”年明け式“をしていただきます。そしてその1年後、親方が屋根から転落するという大きな事故を起こされ、長期の入院。私は独立せざる終えなくなりました。

 

 しかし、ここで神様が味方してくれます。弟子にして欲しいと美山出身の若者が入門してきます。そしてまたすばらしくできる若者でした。(現専務取締役)その後人が人を呼び、今わが社では10名の若い職人がおります。

(平均年齢32歳)本当にうれしいかぎりです。

 

 

 祖母が心配してくれたことは、私の教訓とて生かしています。

 

・雨が降ったら出来ない→素屋根や、シートで施工。また倉庫での茅つくり。

・冬のお仕事→雪の降らないところでの出張仕事。

・生活の安定→社員の給料体制で、福利厚生の加入

・すまいの確保→寮の確保

・結婚→出来ました。(子供3人です)・・・

 

 

 昔は「仕事は見て盗むもの」の教えでしたが、現在会社では、手取り足取り教えております。変えるべきところは変えていっております。先人から言わせれば甘い、甘い、の言葉が聞こえてきそうです。

しかしどんなちいさな火でも絶やしてしまったら終わりです。私は何が何でも、この技術を後世に引継ぎたいです。

 

 そして日本が胸をはって誇れるものが、この伝統文化だと考えております。

これからも皆が一体となりやっていきたいです。

 

 

 

                                                                  代表取締役 中野 誠


これからの時代

 

 

戦後、日本は工業化に転じ、急速な都市化が進み、それに伴い、農村は衰退の一途をたどりました。

 

 私たちの時代は、いい大学に行っていい会社に入り、街に出て、立派になるんだよ・・・と言われ大きくなりました。

田舎に住んでいるものは、街で通用しない(あかんたれ)=(出来の悪いもの)と思われてました。

  

そのおかげで、都市は急速に発展し今の素晴らしい日本があるのも事実ですし

先人たちが築いてこられたものを否定する気もございません。

  

しかし、良くなった反面、悪くなった事、捨て去られたものがあることも否定できません。

環境問題、健康問題はその大きなものといえるのではないでしょうか?

   

 「茅葺き民家は日本のみならず、世界を救う・・・そしてこれからは田舎の時代」私はそう思っています。

  

 茅葺き屋根に使うススキは水と、光エネルギーにより、大きくなり、肥料も必要とせず、毎年育っています。

人々はそれを2000年以上前から、肥料、燃料、資源とし、共存していました。

  

それが、ほんのここ5、60年の間でしょうか?石油という資源に変わり、人々の生活が大きく変わりました。

楽に、早く、安く、全てが効率化され、本当に大切なものが、随分失くなってしまいました。

   

 

 茅葺き屋根もその一つです。

  

 

屋根で煤けたススキは、最高の肥料でしたが、科学肥料に変わり、燃料は、当然石油が主体となっています。

車の普及で牛や、馬も家庭には必要なくなり、ススキを使うのは屋根だけ・・・となりました。

そうなると手間のかかるすすきの刈り取りは厄介なものに変わってきました。

その結果、屋根が簡単なトタンにかわり、茅場は必要なくなり、

木が植えられたり、草原から、雑木林に変わったり、はたまたゴルフ場になったり・・・

 

 明治時代には、国土の30パーセントが草原でした。

現在はわずか3パーセントにまで狭まっています。

 

そのことで、草原に住む昆虫や、昆虫を餌とする野鳥が激減し、また草原にしか咲かない野草も消滅しました。

(このままでは、今度は、絶滅するのは人間なのかも・・・と思う時があります。)

材料であるススキがなくなり、そして屋根もなくなり、職人も激減。

 

 そして何より自然の変化…。

特に温暖化。このところの夏の暑さは異常です。

私の幼少のころ、夕方のトップニュースは『今日は暑い。30度超え…』くらいでした。

それが今や、40度。そしてもうすぐ、50度に向かいそうな勢いです。

本当にここで自然に沿った暮らしと、温暖化対策をせねば、未来はないと感じます。

日本の半分の家がかやぶきに戻り、草原が戻れば、少なくとも今より暮らしやすくなるは、一目瞭然です。

 

 茅場の整備、茅刈り、一般の民家の屋根葺きにも、補助金を出してほしい・・・そんなことを思っております。

なぜなら、ススキの草原が増え、環境が戻ると(温暖化にも大きな影響をあたえます)これからの世界に対しても嬉しいことばかりだからです。

そして資源の無い日本は(金も出ない、石油も出ない)観光という手段で外貨を得るしかないと考えます。

日本らしさ・・・文化=かやぶき屋根でしょう。

伝統は形に宿る。すなわち町並み=文化なのです。これを守ることは日本を守ること。

 

  日本はもう行き着くところまで行っています。

これからは、どう熟成していくかにかかっております。

近い将来、 都市・・田舎の2極化のどちらかになるかと思いますが、日本を誇りに思いそのためにどうするか・・・。

 

 文化、芸術、伝統、自然が見直される。

・・・そんな時代にならなければ、明るい未来はないと切に思います。私達から物語を作っていきます。

 

 これからの時代をより良くしていきたいです。そして夢は北地区の世界遺産。やれば出来ると信じて…。

 

 

 

                                                                  代表取締役 中野 誠

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○電話:0771-77-0649 

FAX0771-77-0650

○メールアドレス:miyama-kayabuki@cans.zaq.ne.jp

○住所:〒601-0712 京都府南丹市美山町北高倉69