
2025年7月、京都府南丹市・美山町で大規模な火災が発生し、3世帯が被災、蔵や小屋を含む7棟が焼失しました。
現場は「かやぶきの里」から南西約2キロに位置する集落で、伝統的な茅葺き屋根の建物も被害を受けました。なかでも、茅葺き屋根の「宿苑 勘兵衛」や水車小屋は、この地域の歴史と文化を象徴する大切な存在でした。
現在、この水車小屋の復旧に向けてクラウドファンディングを実施しています。
プロジェクトページでは、火災の背景や復旧の計画、支援方法などを詳しくご紹介しています。
ぜひご覧いただき、ご支援やシェアを通じて応援いただけましたら幸いです。
私たち美山茅葺株式会社はこの茅葺き復旧工事に携わっています。
工事では、「勘兵衛」のお父様が毎年自ら刈り取り、大切に保管してこられた茅を活用しています。地域に受け継がれてきた素材と人の力が、復旧の大きな支えとなっています。
「勘兵衛」は、美山町で最初に民宿として営業を始めた宿です。
今では、世界的にも知られる観光スポット「かやぶきの里」があり、美山には年間70〜80万人もの方が訪れるようになりました。
そのきっかけをつくり、まさに礎を築いたといっても過言ではないご主人の先見の明には、私たちもいつも深い敬意と感謝の気持ちを抱いています。
また、「勘兵衛」のお母様は当社会長の兄(故)の奥様として嫁がれ、昔から深いご縁があります。今回の復旧工事は、私たちにとって単なる工事ではなく、地域の歴史と絆を未来へとつなぐ使命です。