2026年2月14日(土)、京都府南丹市園部町の摩氣(まけ)神社にて、「覆屋(おおいや)の茅葺き屋根改修工事」の見学会を開催しました。
今回の見学会は、地域活性化に取り組む「天引村(あまびきむら)地域資源活用協議会」の主催によるもので、私たちも企画段階から協力させていただきました。天引区とそのお隣で摩氣神社のある竹井区が手を取り合って実現した特別なイベントとなりました。
当日は天気にも恵まれ、午前・午後合わせて24名もの方々が参加してくださいました。 地元の方はもちろん、京都市内や遠くは東京から、さらには建築を学ぶ学生さんや研究者、小さなお子様連れのご家族まで。特に、若い世代の皆さんが熱心に屋根を見つめる姿がとても印象的でした。
見学会は、ボランティアガイドさんによる神社の歴史紹介からスタート。その後、工事の概要や技術的な解説へと移りました。
今回の葺き替えで使われている茅は、氏子の皆さんが5年前からコツコツと準備されてきたもので、多くの方々の想いが詰まったものです。
6か所の茅場で毎年約500束を刈り取り、5年間かけて約2,600束もの茅を集めてくださいました。
神社総代の方から「自分たちの手で集めた茅です」というお話を聞き、参加者の皆さんも、屋根に込められた地域の想いの深さに感じ入っている様子でした。
普段あまり見ることのない職人の技も見学していただきました。 大きな針を使って縄を縫っていく「針受け」の技術や、雁木(がんぎ)という道具で屋根を叩いて屋根面を整える作業。
参加者の方からは、
「工事現場なのに、機械の音ではなく、手仕事の心地よい音ばかりが響いていて癒やされました」
「実際の現場を職人さんの解説付きで見学できて、茅葺きに対する理解が深まりました」
とのお声もいただきました。
また、現場で働く「若い職人の多さ」に驚かれる声もあり、茅葺きの未来に希望を感じていただけたようです。
お昼どきには、午前・午後の参加者が古民家交流施設「天引村倶楽部」にて集まり、みんなで縁側に座り、和やかにお弁当を楽しみました。
翌日2月15日(日)には、見学者の一部の方が地域住民と一緒に、天引区で「茅刈り」を行いました。私たちも引き続き指導役として参加しました。 刈り取った茅は天引薬師堂の葺き替えに使用されます。一年に一面ずつ葺き替えを行い、四面が終わる頃にはまた最初の面を直す時期がくる。茅を刈り、屋根を葺くという営みは、途切れることのない「循環」そのものなのだと改めて実感しました。
今後は天引薬師堂の葺き替えワークショップや、そのための茅刈り体験なども継続して開催していく予定です。 こうしたイベントを通じて、一人でも多くの方に茅葺きの文化に触れていただくことが、地域の元気につながると信じています。
ご協力いただいた皆さま、ご参加いただいた皆さま、本当にありがとうございました。












コメントをお書きください