2026年6月6日(土)、京都府南丹市園部町の天引(あまびき)にて、天引八幡神社へ奉納する「茅の輪(ちのわ)づくりワークショップ」が開催されました。 主催の「天引村地域資源活用協議会」の皆さまと共に、私たち美山茅葺も協力として参加させていただいた当日の様子をお届けします。
当日は、地域の区長さんをはじめ、神社の総代長や総代の皆さま、まちづくりに携わる方、造園業のプロなど、総勢約20名が参加。地元ケーブルテレビの取材も入るなど、地域の内外からたくさんの関心が寄せられる中でのスタートとなりました。
天引村でこうした茅の輪づくりのイベントを行うのは、実は今回が初めての試みです。 「まずは茅や茅場に興味を持つ人を増やしたい。そして、秋の茅刈りや、この冬に予定されている薬師堂の茅葺きイベントへ地域のみんなでつなげていきたい!」という熱い思いから企画されました。 ワークショップは、主催者代表の奥村育子さんの温かいご挨拶と参加者紹介からスタート。全体の進行も奥村さんを中心に、和やかな雰囲気で進んでいきました。
午前中は、地域の茅場で材料となるススキを調達するチームと、茅の輪の土台となる竹を伐り出すチームに分かれて作業を開始しました。
茅場に足を踏み入れると、目の前に広がるのは一面の青々としたススキ! 昨年刈り残されていた古い茅を、奥村さんたちが事前に丁寧に刈り倒してくださっていたおかげで、今年はこんなに美しい新しいススキが生え揃ったのだそうです。日頃の茅場管理の大切さが、肌で実感できる瞬間でした。
また、茅場の外周には絶滅が危惧される「カヤネズミ」が生息しているため、今回はその生育環境に配慮して、茅場の中央部分を選んで刈り取ることに。里山の豊かな生態系を守り、環境にもしっかり配慮しながら作業を進めていきます。
茅刈りのベテラン勢と参加者の皆さんが力を合わせたおかげで、必要なススキや竹はあっという間に集まり、天引八幡神社へと運び込まれました。 ひと汗かいた後のお楽しみは、天引村倶楽部での昼食タイム!美味しいお弁当を囲みながら、参加者同士の会話も弾み、すっかり打ち解け合う時間となりました。
午後からは、いよいよ美山茅葺の駒社長を中心に、茅の輪づくりがスタート! 地元の方々の長年の知恵や職人の技術が随所で光り、作業は驚くほど順調に進んでいきました。
そして、ついに立派な茅の輪が完成!
秋に刈り取る乾燥した茶色い茅とは違い、水分をたっぷり含んだ「青ススキ」ならではのずっしりとした重みと、生き生きとした迫力に、参加者の皆さんからも感嘆の声が上がりました。爽やかで瑞々しい香りが、境内に優しく広がります。
作業終了後には、残ったススキを使ってミニ茅の輪づくりも体験!
身近な植物から伝統文化に触れるひとときは、ススキの扱い方を楽しく学ぶ素敵な時間となりました。
設置の後には、周囲を綺麗に掃き清め、
「水無月の 夏越の祓する人は 千歳の命 延ぶというなり」
と神聖な言葉を唱えながら、みんなでゆっくりと茅の輪をくぐりました。これまでの半年間の穢れを祓い、これからの無病息災を全員で祈願しました。
イベント終わりには駒社長から「多くの人にこの地域の活動へ興味を持っていただき、その手助けができればこれほど嬉しいことはありません。こうして人と人が集まり、一緒に喜びを分かち合うことを何よりも大切にしたいですね。それは、私たちが会社として茅葺きという生業に携わる思いそのものにも通じています」と、参加者の皆さんへの感謝とこれからの想いをお伝えしました。
今回奉納された茅の輪は、6月14日の祭礼でお祓いを受けた後、7月12日まで設置される予定です。
設置期間中の第2・第4日曜日には、地域の人気イベント「むくむく市」も開催されます。ぜひ多くの方に天引へ足を運んでいただき、地域の素晴らしい伝統文化や、それを支える茅場の大切さに触れるきっかけになれば幸いです!
ご参加いただいた皆様、本当にありがとうございました!










